実施したいコンセプトや企画ができたら、次は装飾を考えてみる。
住宅をイメージしてみてください。 たとえ骨組み(構造)が全く同じ家であっても、外装や内装が変わるだけで、それは「モダンな洋風建築」にも「趣のある和風住宅」にも姿を変えます。
家を買う人がまず注目するのは、その「見た目」です。 どんなに耐震性能や機能が優れていても、デザインが好みでなければ、そもそも興味すら示してくれないでしょう。
中に入って、構造の良さを確かめてもらう段階にすら進めないのです。
これは、コンセプトや企画づくりにおいても全く同じことが言えます。 「見た目」が興味の深度を決めます。
弊社では、企画構築をする独自の管理シートを用いて人材育成等でもノウハウを提供しておりますが、その構築プロセスではまず「1. 実施したい内容(骨組み)」を明確にし、そこから企画の本質である「2. コンセプト」を研ぎ澄ませ、「3. 装飾(世界観)」を検討するという順序を大切にしています。
装飾は、企画制作でも活用する場合もあります。
ここで言う装飾とは、単なる飾りではありません。 参加者がその企画に触れた瞬間のワクワク感や、没入感を左右する「世界観」のことです。 この装飾を考えるプロセスは、言い換えれば「自分が何を実施したいか」という自分目線から、「相手がどんな世界観に惹かれるか」という対象者目線へ視点を切り替える作業となります。
ただし、装飾は決して必須ではありません。 弊社では、コンセプトや企画は本来シンプルであるべきだと考えており、あえて何も加えない「装飾なし」の方が多く存在します。 本来シンプルであるべきコンセプトや企画に無理な装飾を施すと、かえって内容を複雑化させてしまう恐れがあるからです。 私たちが主に装飾を取り入れるのは、「他との差別化を図りたい時」「より強いワクワク感を醸成したい時」、あるいは「2回目以降の開催で新鮮さを出したい時」に限っています。
大切なのは、必ず装飾を入れることではなく、まずは「どんな装飾ができるか?」と思考を巡らせてみる、その意識を持つこと自体にあると考えています。
事例①UTAGE ※コンセプトへの装飾
下記4つを紹介しますが、全てで実施したい企画は「若者も楽しめる出会いのイベント」と同じになります。 しかし、装飾を変えることで見せ方やコンテンツの内容が変わり、毎回飽きられずに集客を成功させることができました。
装飾「一般的な婚活イベントと差別化したデザインとエンタメ性」↓

装飾「ビアガーデン」↓

装飾「芸能人ゲスト参加」↓

装飾「16のテーマ別合コン」↓

事例②こども大使の大視察 ※コンセプトへの装飾
こちらの実施したい企画は「県内以外の子どもたちに地域の魅力を知り、楽しんでもらうために、魅力的な地域資源を掘り起こし、実際に体験してもらう」というものです。
装飾のフェーズで、「こども大使」を入れることで見せ方やコンテンツの内容が劇的に様変わりし、結果として企画の目的達成率を大きく引き上げることができました。
変化↓
■「体験」から「視察」への昇華
単なる「体験」を「視察」と定義し直すことで、他にはない特別感とワクワク感の創出に繋がりました。
■事後の情報発信による波及力の強化
大使として後日、自ら情報を発信してもらう仕組みを構築しました。これにより、イベント当日だけで終わらない継続的な発信力の向上を実現しました。
「就任式」による期待感の醸成
プログラムに「就任式」という儀式を加えることで、参加者のモチベーションとイベントへの没入感を高めることに繋がりました。
「大使バッジ」の授与による誇りの提供
目に見える証として大使バッジを進呈することで、参加者自身のプライドを刺激し、参加動機を向上させました。
地域店舗との連携による多層的な動機付け
地域の店舗で「大使特典」を受けられる企画を実施しました。これにより、イベントの枠を超えた地域一体の取り組みとなり、参加価値をさらに高めました。


事例③スタンプラリー ※企画への装飾
「装飾」を施すのは、コンセプトに対してだけではありません。企画単位でも行うことがあります。 多くがコンセプトに合わせて装飾します。
例えば、スタンプラリーのような企画はそのままだと単調になりがちですが、次のような装飾を加えました。
■こども習いごとフェスタ
装飾→「文具と親しむ」
↓
コンセプト→「文具を探して、文具を学ぶ」
名称→「文具ラリー」
コンテンツ→「各会場のブースにある文具の名称をシートに入れていく」
賞品→「文具」
■こども学びフェスタ
装飾→「世界を旅する」
↓
コンセプト→「10か国の人と話せて、学べる」
名称→「ワールドパスポート」
コンテンツ→「各会場に外国人の方がおり、挨拶するとシートにスタンプを教えてもらえる」※シートには各国のルビ入りで挨拶が書いてある。
賞品→「各国に関する賞品」
■ビューティーフェス
装飾→「美と巡り合えるくじ」
↓
コンセプト→「総額200万円の賞品がある、美のくじ」
名称→「お美くじ」
コンテンツ→「イベント会場でビューティー体験をする度に、1回のくじ引き券を進呈」
賞品→「無料や割引のビューティーチケットやビューティーグッズ」
この記事はノウハウの一部を簡潔に紹介しております。
手法・事例の詳細は文字では全て書ききれない為、省かせて頂いております。
伴走支援では、プレイヤーの事業を通してノウハウを活用し支援・育成を行っております。