なぜ、まちづくりにプロが必要なのか

Last update: 2026,5,17

中級者向け 意識改革

プロが生まれるとレベルが上がりプレイヤーも増える

日本のサッカーは、1993年にJリーグが開幕してプロ化されました。Jリーグ誕生前の1990年時点で約62万人だったサッカー登録者数は、プロ化後のブームや環境整備を経て、ピーク時には約96万人へと急増しました。
特に、プロ選手という「将来の職業や夢」が身近になったことで、小学生をはじめとするジュニア層の競技人口が大きく増加しました。
また、プロ化前は一度もワールドカップ(W杯)に出場できませんでしたが、プロ化以降は1998年大会から連続で出場を続けています。

サッカーをはじめとするスポーツやeスポーツなど様々な分野で、プロ化されることによって全体のレベルが向上し、プレイヤーの数も増えるという好循環が生まれます。

しかし、「まちづくり活動」という分野においては、まだプロとしての仕組みがほとんど確立されていません。今後、この分野でもプロ化が進んでいけば、地域におけるまちづくりの質(レベル)が上がり、関わるプレイヤー(担い手)も増加することで、地域活性化がより一層促進されると考えられます。

まちづくり活動の現状と課題

あらゆる分野において、プロが生まれる背景には、土台となるボランティアの広がりがあります。その中の一握りがプロになるからこそ、まちづくりにおいても、まずはボランティアの活動がベースにあるべきだと考えます。

「地域を良くしたい」という純粋な想いから、採算を度外視して行われる活動は、時にプロでは到底到達できないほどの成果を生み出すことがあるからです。このようなボランティアによるまちづくり活動が盛んになり、地域の基盤となることが望ましい姿と言えます。

しかし同時に、プロが存在することで、まちづくりは次のフェーズへと進化します。プロは仕事としてコミットするため、「費やせる時間が増える」「責任が重くなる」「求められる基準が上がる」等といった理由から、活動の質が飛躍的に向上します。

立場に関わらず「一人のプレイヤーが圧倒的な成果を出すこと」は、それまでのまちづくりの限界(上限)を引き上げ、活動全体の質を向上させます。また、その輝かしい成果に惹かれて、新たなプレイヤーが参入するという好循環も生まれます。

だからこそ、ここでプロの存在が重要になります。プロは仕事として時間や資源を集中できるため、この「全体の引き上げ役」となる圧倒的な成果を、より確実につくり出しやすい環境にあるからです。

活動を更に進化させたいなら、プロの道もあり

一般的に、起業は中途半端な体制で行うと失敗しやすくなります。会社を辞めて「時間」を作り、できるだけ多くの「資金」を用意した方が、同じ人、同じ事業であっても成功確率は高まります。 つまり、「先にリスクを背負ってリソース(時間・資金)を確保し、その後にリターン(成果)を得る」という考え方です。これは、まちづくり活動にも全く同じことが言えます。

地域のまちづくり活動のほとんどは、素晴らしく、その地域にとって無くてはならないものです。「この素晴らしい活動がずっと続いてほしい、もっと広がってほしい」と願う人は多いはずです。 しかし、自分や周囲のメンバーが「活動疲れ」に陥ってしまい、継続できなくなってしまうケースは少なくありません。これは非常にもったいないことです。
参照:まちづくり活動が続かない本当の理由は「対価の欠如」

もちろん、無理をしてまで活動する必要はありません。
しかし、もし「活動を続けたいけれど、負担や疲れが課題になっている」「更に拡大したいけど難しい」などという状況であるならば、その活動を「プロ(仕事)」へと進化させることが、本質的な解決策になると考えます。

この記事はノウハウの一部を簡潔に紹介しております。
手法・事例の詳細は文字では全て書ききれない為、省かせて頂いております。
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