補助金でチャレンジし、2回目からは補助金なしで実施できる仕組みを。

Last update: 2026,4,5

まちづくり組織 事業単体 まちづくり人材育成

CASE STUDY

支援先の属性 あわら市の市民活動団体
目的 市民活動のためのイベントスペースがあるため、有効活用したい。
活動概要 音楽フェスを主軸とした市民主体のイベントを開催。
課題 イベントを開催したいが、予算が足りない為実施が難しい。
イベントコンセプトの作り方がわからない。
状況 イベント未経験のため、何から始めてよいか分からない。
相談内容 イベントスペースを活用し、「何かを実施したい者が自由に企画できる場」として補助金の獲得や出展者・来場者の募集を行っているものの、事業の内容や魅力が十分に具体化されていないことから、補助金、出展者、来場者の確保がいずれも円滑に進んでいない状況である。このため、事業設計や情報発信の在り方について助言を求められた。
支援概要 実施を希望するイベント案の提案を受け、コンテンツ構築、広報案の整理、収益化の方向性など、事業の要所において支援を実施した。

■コンテンツ構築
団体の強みを活かす観点から、得意分野である音楽フェスにコンセプトを絞って開催することを提案した。

■広報
フリーマーケットスペースの表記として「ガラクタ市」との記載があったが、アクセサリー販売との親和性が低く、出店内容の魅力が適切に伝わりにくいと考えられたため、表記の変更を助言した。

■デザイン制作
デザイン制作は団体側がCanvaのテンプレートを活用して行い、その過程において、キャッチコピーの表現や見せ方について助言を行った。
支援結果 ■補助金の獲得
事業内容を音楽フェスに絞り込んだことで、実現可能性の高い企画であると判断され、補助金の獲得につながった。これにより、本事業の実施が可能となった。

■イベント結果
団体メンバーの得意分野である音楽イベントとして実施したことで、出演者の確保や内容の充実につながった。来場者数は200人に達し、団体の想定を上回る多くの来場者で賑わう結果となった。

■次年度の補助金に依存しない事業運営
今年度の出演者やその関係者から、次回は出演料を支払ってでも参加したいとの意向が示されており、補助金に依存しない自走型での継続実施が見込まれる。

自走化支援内容

自走化の方法

今年度は補助金のみを財源として開催いたしましたが、来年度以降の継続開催に向けては、「出場者」および「協賛」の枠を新たに設け、獲得することで、外部支援に依存せず採算が取れる仕組みを構築いたしました。

獲得した収益

補助金: 10万円×1口=10万円(税込) 

有料でも出場意欲を持たせる発表会の設計

今回の自走化において鍵となったのは、「出場者」の有料化に向けた設計です。
当初は、音楽フェスを主軸としたイベントとして実施する予定ではありませんでした。補助金を活用して会場を確保できるのであれば、「何かやってみたい市民の皆さんに自由に活用してもらう」という形で、有志を募ることを想定しておりました。

1.イベントテーマの設計

テーマ: 音楽イベント
選定理由:
イベントテーマを音楽に設定した理由は、今回の主催メンバーが音楽講師陣であったためです。
当初想定していた「何かやってみたい市民の皆さんを募る」という形式では、「自分だけ浮いた企画を出すのは恥ずかしい」と感じる参加希望者がいることが分かり、参加のハードルが上がる懸念がありました。
そのため、イベント全体の方向性を明確にし、参加しやすい環境を整える必要があると考え、主催者側の得意分野である音楽にテーマを絞り、「発表会+フリーマーケット」という形式で開催いたしました。

2.来年度は有料でも出場意欲を持たせるための提供価値

イベント終了後、ピアノ発表会に出演した子どもたちから、「新幹線の停車駅である芦原温泉駅で発表会をした」という経験を友人に話せることに価値を感じており、来年度以降も引き続き発表会に参加したいという声が上がりました。
このことから、会場の特性や発表の場としての魅力そのものが、参加者にとって十分な価値となり、有料であっても出場したいと思える要素になっていることが確認できました。

また、イベントチラシを芦原市内の全戸に配布したことにより、地域内で一定の認知を得ることができました。その結果、主催者と関係のある自営業者へ協賛の打診を行ったところ、「5,000円程度であれば協賛可能である」との了承を得ており、来年度以降の協賛獲得の見込みも立っております。

来年以降の収益設計

参加料1.1万円X 10名=11万円(税込)
協賛金 5千円X4口=2万円(税込)