【課題】
大津駅前におけるイベントの開催数が少なく、地域の魅力や賑わいの創出に乏しい点が課題である。
大津駅は、京都駅まで9分、大阪駅まで40分という好立地にありながら、住民や来訪者のイベント参加先は主に京都や大阪へと流れており、大津駅前でのイベント開催は極めて限定的であった。
2023年度の大津駅前でのイベント利用実績は、年間5回/1団体にとどまっていた。

【業務依頼】
大津駅前を活用するイベントプレイヤーを増やし、魅力と賑わい創出を行って欲しい。
発注者⇒大津市
【戦略】
・大津駅前においてイベントを実施するプレイヤーを受け入れる体制を構築する。
・大津駅前でイベントが成功している姿を示すことにより、同エリアを「イベントを実施したい場所」として認識させる。
・イベントの成否は会場の良し悪しに大きく左右されるものではなく、主に「コンテンツの構築」と「広報の実施」によって決まる。そのため、伴走支援を中心に展開すれば成功は十分に可能であると判断する。
・プレイヤーの掘り起こしと、効率的なノウハウ提供を実現するためには、講座の実施が必要であると判断する。
【実施したこと】
(1)受入スキームの構築
イベントを多く円滑に受け入れるための仕組みを構築した。
具体的には、ネーミング、運用ルール、価格設定、申請方法の整備を行い、あわせて関係書類や案内パンフレットの制作、説明会の開催などを実施した。

(2)講座の実施
多くのプレイヤーに対して効率的にノウハウを提供することを目的に、全5回の講座を実施した。
これにより、イベント開催に必要な知識・技術の底上げを図った。
(3)伴走支援の実施
各プレイヤーの特性に応じたイベント構築の支援を行うとともに、低コストで実施可能な広報手法などについても個別に支援した。
支援はオンラインを中心に、対面とのハイブリッド形式で実施した。
(4)広報リストの構築
地域内で活用可能な、無料の広報媒体・発信先のリストを調査・整理し、全29件のリストを構築した。
このリストの活用により、プレイヤーの広報力を従来の数倍から数十倍に引き上げることが可能となった。
【2024年度事業の結果】
大津駅前においては、「イベントを開催しても成功しない」というイメージを多くの人々が抱いていた。しかし、初期の伴走支援を受けたプレイヤーが大きな成功を収めたことを契機に、そのイメージは一変した。
「大津駅前=成功しない」という認識から、「大津駅前=成功する」へと評価が転換し、地域における大津駅前でイベントを実施するプレイヤーが増え好循環が生まれた。
この変化により、2024年度のイベント利用実績は年間76回/23団体へと飛躍的に向上した。特に10月以降から利用件数が増加し、2025年3月時点では利用率50%を達成した。次年度においては、更なる利用率の向上が見込まれている。
また、伴走支援を通じて開催された複数のイベントが、これまでにない成功を収めており、イベントの質および内容は著しく向上した。これにより、大津駅前はイベント開催の場としての魅力を大きく高める結果となった。






【今後の展望】
2024年度に伴走支援を受けたプレイヤーは、イベントを成功させるノウハウを既に習得しているため、次の段階として「収益化」に向けた支援を実施する予定である。2回目以降のイベント開催においては、構築にかかる労力が初回の3分の1以下となる見込みであり、余力を収益化に充てることが可能となる。
一方、新たに伴走支援を実施するプレイヤーに対しては、イベントを成功させるためのノウハウ提供を中心とした支援を継続する。これにより、新たなプレイヤーや自走可能なプレイヤーを次々と生み出し、利用率のさらなる向上、そして大津駅前の魅力と賑わいの一層の創出につなげていく。
※本事業は大津市の事業であり、当該内容はプロポーザルにより弊社が受託した場合における展望である。
